ADKのエントリーシート（ES）【内定者の共通点と解説】

この記事の目的

・この記事は、ADKホールディングスへのエントリーシート（ES）作成に不安を感じる方に向けて、書き方のポイントを解説します。

・ADKホールディングスが求める人物像を踏まえ、エントリーシート（ES）通過者の書き方の共通点や具体的な記載例を紹介します。

ADKホールディングスは、高い競争率が予想されます。対策なしに臨むと、選考通過は非常に困難となるでしょう。

この記事では、ADKホールディングスの内定者のエントリーシートを分析し、元大手人事による監修のもとES作成時の注意点や選考通過へのコツをお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。

（出典：ADKホームページ）

ADKホールディングスでよく聞かれるエントリーシートの質問と回答ポイント

【質問】【Instagram】、【X】、【Facebook】、【BeReal.】いずれかのSNSを選択して、 ユーザーの利用率を上げるための新しい機能を考えてください。

【回答ポイント】
この質問は、あなたの「論理的な思考」と「直感的な思考」、そしてアイデア発想力を知るためのものです。選んだSNSの特性やユーザー層を深く理解した上で、なぜその新機能が必要なのかという論理的な根拠を提示し、かつユーザーが「使ってみたい」と直感的に感じるようなユニークなアイデアを提案しましょう。単に機能を述べるだけでなく、その機能がどのようなユーザー課題を解決し、利用率向上にどう貢献するのかを具体的に語ることが重要です。ADKのビジョンである「ファンを生み出し、ファンとの絆を深める」という視点も意識できると、より良い回答になります。

【質問】25年後のAI技術を想像して、自由にターゲット・課題を定めて、それを解決するためのAIの活用アイデアを考えてください。※ターゲット（誰に対して）・課題（何を解決したいのか）を明記してください。

【回答ポイント】
この質問は、あなたの未来を予測する力、課題発見能力、そして創造性を知るためのものです。単に技術の進歩を語るだけでなく、「誰の」「どのような課題」を「AIでどう解決したいか」を明確に示し、具体的なビジョンを提示しましょう。広告業界は常に未来を見据え、新しい価値を創造していく業界です。25年後という長期的な視点から、論理的な考察と直感的なひらめきを融合させた、『ハイブリッド思考』ならではの独創的なアイデアをアピールしましょう。ADKが目指す「新しい価値を生み出す」という視点を意識し、社会やビジネスにどのような影響を与えるかを具体的に語ることが重要です。

ADKホールディングス内定者のエントリーシートの共通点

次に、ADKホールディングスの内定者がエントリーシートで共通して意識していたポイントを解説します。重要度が高い順に記載します。

 ADKホールディングスがどんな人材を採用しようとしているのかを理解する

 選考を突破する上で最も重要なことは、ADKホールディングスがどのような人物を求めているのかを常に意識することです。求める人物像（「ハイブリッド思考」）を理解するためには、下記を実践しましょう。

・HPの隅々までのチェック: 企業ビジョン（ファングロースパートナー）、事業内容、成功事例、ニュースリリース、採用情報などを詳細に確認します。特にADKが手掛けた広告キャンペーンやソリューション事例から、彼らがどのような価値創造を目指しているのかを読み解きましょう。

・説明会やインターンシップへの参加: 可能な限り参加し、社員の方々の話を聞き、社風や仕事への向き合い方、『ハイブリッド思考』がどのように現場で活かされているのかを感じましょう。

・OB/OG訪問: 実際に働いている社員の方から、仕事のやりがいや大変さ、社風などを直接聞くことが非常に有効です。特に、多様なクライアントの課題に対し、どのように「論理」と「直感」を使い分けているのかを知ることは重要です。

自分の強みや個性の内、ADKホールディングスの求める人物像とマッチしているポイントを見つける

ADKホールディングスの求める人物像（「ハイブリッド思考」）を理解したら、自身の経験や強みの中から、これらの要素と合致する点を探し出しましょう。過去の経験を振り返り、「論理的に課題を分析し解決した経験」「常識にとらわれず、直感的に新しいアイデアを生み出した経験」「困難な状況で両思考を融合させ、独自の解決策を見出した経験」などを具体的に洗い出します。

ADKホールディングスでなければならない理由を明確にする

「広告業界に興味がある」「クリエイティブな仕事がしたい」といった理由だけでは、選考を通過することは難しいでしょう。ADKホールディングスのビジョンである「ファングロースパートナー」や、独自のソリューション、カルチャーなど、他の広告代理店にはない魅力を具体的に見つけ、なぜADKホールディングスでなければならないのかを明確に述べることが重要です。「ファングロースパートナーとして、私もファンを生み出すことに貢献したい」といった具体的な共感エピソードなどを盛り込むと良いでしょう。

独自性のある回答にする

多くの就活生が似たような経験や自己PRを語る中で、いかにあなたの個性を際立たせるかが重要になります。ADKホールディングスは「広告」という特性上、目を引く文章構成や個性的な話題を重視する傾向があります。「論理的」な構成の中に、読者の「直感」に訴えかけるような表現や、周りと被らないユニークな視点を盛り込むことで、オリジナリティのあるエピソードに昇華させることができます。SNSの新機能や未来のAI活用アイデアでは、他の応募者とは一線を画す発想力と表現力で差別化を図りましょう。

ADKホールディングス向けESの書き方まとめ（重要事項チェックリスト）

以上の点を踏まえ、ADKホールディングスのエントリーシート作成において特に重要な3つのポイントを再確認しましょう。

・ADKホールディングスの求める人物像（「ハイブリッド思考」）と、自身の強みや経験がどのようにマッチしているかを具体的に記述できているか。

・なぜ他の企業ではなく、ADKホールディングスでなければならないのかという明確な理由を、企業ビジョンや事業内容と結びつけて具体的に説明できているか。

・自身の個性や考え方が伝わる、独自性のある内容になっているか。特に目を引く文章構成で、周りと被らない個性的な話題を盛り込めているか。

具体例をチェック

ここでは、上記のポイントを踏まえたADKホールディングスのエントリーシートの回答例をご紹介します。

【質問：【Instagram】、【X】、【Facebook】、【BeReal.】いずれかのSNSを選択して、 ユーザーの利用率を上げるための新しい機能を考えてください。】

 【回答例】
選択SNS: Instagram
「インタラクティブARストーリー」機能を提案します。現状のストーリーは一方的な閲覧が多いですが、この新機能では、ユーザーが投稿した写真にARフィルターでゲーム要素を追加。例えば、投稿されたカフェの写真にARで「隠れマスコット」が追加され、それをタップすると割引クーポンがもらえる、といった仕組みです。これにより、ユーザーはストーリーを「見る」だけでなく「参加する」体験を得られ、投稿者と閲覧者の間に新しいエンゲージメントを生み出します。直感的に楽しい要素と、論理的に利用促進を図る目的を融合させ、ユーザーの滞在時間とエンゲージメントを向上させます。

【質問：25年後のAI技術を想像して、自由にターゲット・課題を定めて、それを解決するためのAIの活用アイデアを考えてください。※ターゲット（誰に対して）・課題（何を解決したいのか）を明記してください。】

【工夫ポイント】
・ターゲットと課題を明確に設定。
・25年後のAI技術を具体的に想像し、その活用アイデアを提示。
・「論理的な分析」と「直感的なレコメンド」という『ハイブリッド思考』を体現した解決策になっている。
・ADKの「新しい価値を生み出す」というビジョンにつながる社会貢献性をアピール。

 【回答例】
ターゲット： 地方在住の高齢者
課題： 孤立化と健康維持のモチベーション低下
25年後、AIは個人の感情や体調を読み解き、「パーソナルモチベーターAI」として進化すると想像します。このAIは、高齢者の日常会話や活動量データから精神状態や身体能力の変化を論理的に分析。
　その上で、AIが収集した地域のイベント情報や趣味のデータと統合し、その人に最適なコミュニティ活動や運動プログラムを直感的にレコメンドします。さらに、AIが声色や表情からその日の気分を察知し、励ましや共感の言葉をかけ、外出や活動への「あと一押し」を提供します。これにより、孤立化を防ぎ、健康で豊かな高齢社会の実現に貢献したいです。

書き終わったらこれだけはチェック！（重要度順）

・なぜADKホールディングスでなければならないのか、その理由が明確に伝わっているか。
・あなたの「論理的な思考」と「直感的な思考」、つまり『ハイブリッド思考』が、具体的なエピソードを通して伝わっているか。
・広告業界ということも考慮し、周りと被らない個性的な話題や、読み手の目を引く文章構成になっているか。

いかがでしたでしょうか。ADKホールディングスの選考は、高い競争率が予想されますが、しっかりと対策を行うことで内定を掴むことは可能です。この記事で解説したポイントを参考に、自身の経験や想いを深く掘り下げ、熱意のこもったエントリーシートを作成してください。応援しています！

【運営者紹介】
元大手人事の就活ドクター
時価総額2兆円超の大手企業で人事採用の要職を担い、年間1000件以上の書類選考、100件以上の最終面接を担当。人事の内部を知り尽くした視点から、選考を突破するための本質的な対策、そして「本当にいい会社」の見極め方を発信。あなたの就活に、確かな診断と処方箋を。